2017.12.17
「羊飼いたちの従順・忖度か?」
ルカによる福音書  2章1〜20節
小 菅  剛  牧師
  マリヤの従順、ヨセフの従順を見てきました。説教題を「羊飼いたちの従順」としましたが、果たして従順が当てはまるでしょうか。神は、彼らにベツレヘムに行って幼子を見つけなさいと命じられていません。それなのに彼らは行動を起こしました。これは、自発の従順と言いたいのです。
 今年は忖度が取り上げられました。忖度とは他人の心中を推し量る事、相手の気持ちを推察することです。ノンフィクション作家の辺見庸は、戦時中に軍隊の中に行われた忖度が悲惨を生んだと言っています。状態が悪くなれば上官は「そんなことは言ったことはない」と逃げました。忖度は大切ですが間違うと大変です。羊飼いは天使の御告げに忖度をしたのでしょうか。
 暗示方法があります。直接に指示や答えを言わないで考えさせることによって答え自分で見つけて解決を得る方法でカウンセリングによく用いられています。神は天使に暗示方法を用いられたのでしょうか。
 すべて違います。天使は羊飼いに、すべての民に与えられる大きな喜びである救い主の誕生を告げます。メシアを探し当てるしるしまで告げています。天使は、メシア誕生の知らせを聞いたなら必ず出かけるであろうと羊飼いたちを見たのです。神は羊飼いに当然の期待を込めて救い主の誕生を知らせたのでした。
 この知らせを聞いた羊飼いたちは、すぐに行動せず話し合いました。意見が一致して、羊を置いて出かけます。一面仕事放棄です。それほどのことに匹敵する出来事です。探し当てたとありますから熱心でありました。
 今も同じです。今日あなたに神はあなたのメシア誕生を告げられました。神はあなたが出かけて行ってメシアに会うことを望み、期待されています。いかがしますか?