コリントの教会は、パウロの2度目の伝道旅行の途中で誕生した、活気ある教会でした。パウロの後を継いだのは雄弁家のアポロで、彼は人々の心をつかみました。しかし、信徒が増えるにつれて教会よりも神よりも、人が立てられていったのです。そして、教会が建って1年半で、早くも分裂の危機に立ってしまいました。 パウロは、このような危機的なコリントの教会に対して、「高ぶっている人たちの、言葉ではなく力を見せてもらおう」(4:19)と語りました。「言葉」とは聖書の言葉ではなく、単なる無駄なおしゃべりのことです。また、「力」とは、人間が持っている力ではなく、古き人が新しくされる神からいただく力のことです。
コリントの教会では、声が大きく、信徒に人気がある指導者が幅をきかしていました。アポロもその一人でした。信徒たちは、ペテロやパウロと比べてしまったのです。この結果、パウロは侮辱、迫害、そしてののしりの言葉をあびせられました。キリスト者の交わりといえども、このコリントの教会のように、時には誤った方向へいってしまうことがあり、いつも気をつけなければならないのです。
では、このような状況を打破するにはどうしたらよいのでしょうか。その秘訣は、伝道者パウロの生き方に倣うことです。(4:16) パウロはキリストの十字架がいつも心にありました。そして、「キリスト・イエスに結ばれたわたしの生き方を、あなたがたに思い起こさせることでしょう。」(4:17)と語りました。パウロは侮辱、迫害、ののしりの言葉のうちにありながらも、この困難に耐えることができたのは、とりもなおさず、キリスト・イエスに全く結び合わされていたからなのです。わたしたちも、このパウロの生き方に倣い、キリスト・イエスに結ばれた生き方をしていきましょう。
(文責・H兄)
TOP