礼 拝 説 教 要 旨 2002.10.27
「壁を超える恵み」
使徒言行録9章32〜43節
小菅 剛 牧師
使徒言行録は聖霊について書かれており聖霊行伝とも言われ、またパウロの働きについて述べていることからパウロ行伝とも言われる。その中にあって、今日の箇所はペテロの行った奇跡の物語である。私達は時々逆風の中に立ち向かわなければならないときもあるが、このときは使徒達も活動を始め、教会を荒らしまわったパウロも "イエスはキリストである"と証しを始め、"こうして教会は平和を保った"とある。
そのころ、ペテロはエルサレムの西のリダという町で8年前から中風で床についていたアイネアを癒した。ペテロが"イエス・キリストが癒して下さる。起きなさい。"というとアイネアはすぐに起き上がった。ペテロは上から癒しの力を与えられた。しかし、彼はイエスが十字架にかけられたときイエスを3度も否定した弟子である。私達は主を拒むような弱い者であっても"あなたに従います"と歩み出すときに、神は聖霊と力を与えて下さる。聖霊と力は神の思いのままにそれぞれに与えて下さる。それがいつどこで与えられるのかは神のみ知り賜うことである。
リダに近いヤッファという町で善い行いや施しをしていたドルカスという婦人が死んだ。人々はリダにいたペテロを呼びに行った。ときに涙する人生の危機のど真ん中で、迎えに行く人をもつことができるのは幸いである。ペテロは人々を外に出して神に祈った。やがて聖霊の確信を得たであろうペテロは遺体に向って"起きなさい"と言うと、彼女は目を覚まして起き上がった。 現代人にはこのような奇跡に対して奇妙な出来事であると思われ勝ちであるが、イエスが蘇ったのは事実である。イエスが死人の中から蘇られたのであれば、ドルカスも死人の中から導き出して頂ける。このことから、ドルカスだけではなく私達も蘇ることができるという希望を持つことができる。ドルカスのように、私はあの人によって祝福を受けたと思われるような生き方をしたいものである。
その後、ペテロは皮なめし職人シモンの家にしばらく滞在した。この皮なめし職人というのは穢れた動物を殺すことから人々に蔑まれており、人々はシモンに距離をおいていた。ペテロはあえてそのような皮なめし職人シモンの客となった。イエス様も私達の客となって来て下さる。(文責:T兄)
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